その業務には柔道整復師が必要で、1名雇って店をオープンしました。
彼は仕事熱心で、リピーターも増え業績は順調でした。
ところが突然、彼が「給与を3倍にしてほしい。でなければ辞める」といってきました。
こちらの足元を見たやり方に腹が立つのですが、辞められると困ります。
どう対応すれば良いでしょうか?
(業歴38年・建設業・広島)
はい。こういう人はいますね。
店を維持するために有資格者を置かなくてはならない場合、こういう「脅し」のようなことをする人が現れるものです。
これは何も有資格者でなくても、いわゆる“店長”でも同じことは起きます。
彼は、おそらく独立するつもりでしょう。
しかもお客さまをごっそり持っていきます。
そして、御社のそばに店を構えるかもしれません。Wパンチです。
独立トラブルの対応策
1.別の有資格者を確保する
まず、秘密裏に必要な有資格者を確保することです。
FC本部にも依頼します。
それが最優先です。
その間、彼とは話し合いをしながら時間を稼ぎます。
すべては辞職してもらう前提です。
2.退職時には念押しを
採用時の雇用契約書に「競業避止義務」の文言があると思います。
彼が辞めるときには必ず、
「少なくとも3年間(※契約書に書いてある年数)は、近所で同業ができない」
ことをしっかりと伝えます。
これである程度の抑止力にはなるでしょう。
ただ、法律で「職業選択の自由」が定められていますので、あくまでも抑止力程度です。
たとえ裁判になったとしても勝ちにくいと思われます。
同じことを繰り返さないために
今後も同様のことは起きやすいと考えましょう。
採用時には、きちんと契約内容を伝えること。
普段から、社長はスタッフとのコミュニケーションを欠かさないこと。
これが一番重要です。
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