第93回記事の続きです。
具体的なホームページ・ブログ作りのポイントと注意点
では、ホームページやブログを作るにあたって、何に気をつければよいのか、もう少し詳しく見ていきます。
実は、作成の具体的な方法・注意点は、Googleのガイドラインに書かれています。
ウェブマスター向けガイドライン(Google Search Console)
(https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja)
前回の「Googleに好かれるホームページ・ブログを作る」とは、このガイドラインに沿ったものを作る、ということになります。
しかし、専門用語も多く難解な言葉で書かれており、これらを全て理解してホームページやブログを作り込むのは大変です。
そこでポイントをまとめてみました。
Googleに好かれるページのチェックポイント
第93回記事でもご紹介しましたが、まずは「ユーザーにとって有益であること」が一番重要です。
つまり「自社で家を建ててくれるお客さまにとって、有益な情報を掲載する」ことです。
その上で、次の3点を押さえているか確認してみてください。
(1)需要との一致
家づくりを考えているお客さまは、「知りたいこと」や「不安に思うこと」をキーワード検索し、やってきます。
そのキーワードが自社のホームページやブログに入っているかどうか。
(2)品質・信頼性
そのページの内容が高品質であり、信頼性があるかどうか。
誤字脱字もなく丁寧に作られていること。もちろんウソはいけません。
(3)使いやすさ・操作性
奥さまにとって使いやすい設計で、スマホ対応ができているかどうか。
特にホームページでは、会社概要や実績のページはよく見られます。分かりやすい配置にしておきましょう。
すべてはお客さまのために
先ほどの、Googleのウェブマスター向けガイドラインには、基本方針が書かれています。
その一部を抜粋します。
基本方針
・検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
・ユーザーをだますようなことをしない。
・検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。
・どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。
(Googleウェブマスター向けガイドラインから一部抜粋)
ここから分かるのは、「検索上位にあがるよう意識する」のはひとまず置いておき、「お客さまにとって使いやすい・分かりやすい」ページを作ることです。
それが「良いページ」と評価され、結果的に、検索順位が上がることにつながります。
自社に都合の良いような情報を掲載しても、「お客さまのため」とはなりません。
しかも、ウソや小細工は大抵バレます。
誠実に、お客さまに役立つページを作るよう、心がけていきましょう。
内容の作り込み~記事ブログを作る
なぜブログが必要なのか
「ホームページの充実」とは、「ブログの充実」と考えて良いでしょう。
ホームページは、一度掲載内容(コンテンツ)を作ってしまえば、多少の変更はあっても、追加内容はそれほど出てこないものです。
しかし、動きがない(更新されない)ホームページは、Googleの評価が低くなる可能性があります。
そこで随時新しい情報を発信するために、ブログを利用します。
SNSだけではダメなのか
ブログではなく、インスタグラムやフェイスブック・ツイッターなどを活用している工務店さんもあると思います。
■ SNSは流れていく
SNSも良いのですが、特徴としては「流れていく」ことが挙げられます。
投稿してもどんどん新しい情報に押し流され、埋もれてしまいます。
特にツイッターはその代表ですね。
一方、フェイスブックやインスタグラムはハッシュタグ(#)が有効なので、多少古い記事でも鮮度は保たれます。
■ ブログは蓄積する
これに対し、ブログには「蓄積する」という特徴があります。
投稿すればするほど、着実に蓄積され、御社の財産になっていきます。
SNSとブログの特徴については、第71回でも取り上げています。
文字で伝えるブログが最も効果的
さらに、Googleのガイドラインでは「画像(写真)よりもテキスト(文章)で掲載する」よう求められています。
Googleのロボットは、文字は拾えますが、画像の認識は苦手なためです。
以上の理由から、発信は最も効果のある「文章でのブログ投稿」が基本となります。
写真を貼り付ける場合は、写真の説明を文章で書いておくことが大切です。
その上で、SNSを副次的に使うことをおすすめしています。
ブログは2,000字、100記事が目安
記事ブログの文章量は、1テーマにつき1,200文字~2,000文字とします。
そのページに来たお客さまに、長くとどまってもらうほうが良いためです。
文章が長ければ滞留時間も長くなります。滞留時間5分以上が目安になります。
そして、まずは100記事、投稿することが目標です。
とはいえ、1,200文字以上というとかなりの量です。それだけでめげてしまいます。
そこで最初は500文字程度から始めましょう。毎日続けていれば慣れてきます。
先ほどもご説明した通り、Googleはページの品質を重視しています。
ですから、1つの記事を作成するのにも丁寧な作り込みが必要です。根気も必要です。
なかなか大変なので、挫折してしまう工務店さんも多くあります。
しかし、一度作ったブログは会社の営業的資産となり、数年は集客活動の味方になってくれます。
継続は裏切りません。
具体的なブログの作り方
記事ブログは、次のようなステップで作ってみましょう。
(2)それぞれのあらすじを考える
(3)完成させる
記事ブログ作成の心構え・注意点は次の通りです。
自分の伝えたいことを書くのではなく、「見込み客が知りたいことを書く」という姿勢を忘れない
例えば、「自社の建物は断熱性能が高い」ことを書くのであれば
・断熱性能が良いと、どのようなメリットがあるのか
・断熱性能が悪いと、何がいけないのか
を分かりやすく説明するといった具合です。
構成は、まず結論や主張。次にその裏付け。そして最後に結論
簡単な例をご紹介します。
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(主張)自社の断熱に関する考え方は外張り断熱です。
(裏付け)なぜこれを採用しているか、理由は、外張り断熱には○○のメリットがあるためです。一方○○のデメリットもありますが、○○の対策をしており、だから安心です。
(結論)外張り断熱の良さを最大限に活かしたプランをご提案します。
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このような感じで作ってみてはいかがでしょうか。
スマホで読みやすいかを検証する
記事を1本投稿するごとに、ご自分のスマホで見てみましょう。
そして、読みにくい箇所があれば修正していきます。
行数は、スマホで見たときに最大5~6行が限度です。
それ以上の行数になると、大きな文字のかたまりになり、見づらくなります。
なるべく1行を短い文章でまとめるよう心がけましょう。
そして適度に改行を入れるのがポイントです。
効果を上げるためにはGoogle広告を
ホームページやブログをより効果的にするためには、効果性の高いキーワードを検証する必要があります。
これは多少費用がかかりますが、Google広告で検証します。
絶対にやってはいけない「コピペ」
ホームページやブログを作成する上で、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、他者のホームページやブログの中身(コンテンツ)を、コピー&ペースト(コピペ)することです。
Googleの検索エンジンがこれを見つけると、「ユーザーにとって不利益なページ」として、評価を一気に下げてしまいます。
ネットでは一時期「まとめサイト」が流行りましたが、検索しても最近あまり出てこないのは、このためです。
とりあえずブログを書いてみましょう
具体的なホームページ・ブログ作りのポイントと注意点は以上です。
Webマーケティングの基本は、「ブログを書くこと」と言っても過言ではありません。
まずは書くことから始めましょう。
第95回に続きます。
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