従業員は職人が1人、パートさんが1人です。
最近、「このままではもたない」と妻と話しています。
どうすれば良いでしょうか?
(業歴30年・52歳・工務店・兵庫)
はい、そういう社長さん、案外多いですね。
職人型の社長さんです。
自分で現場の仕事をやると楽しいし、仕事をしている気になる。
しかしその間は営業をかけていないので、その仕事が終わると次の仕事が途絶える。
これを繰り返して○○年。
若いうちは体力があるので何とかなりますが、必ずきつくなるときが来ます。
その前に状況を改善したいものですね。
「考え方」を変え、「行動」を変えましょう
この悪循環パターンから脱出した社長さんがいます。
まさにご質問のようなケースです。
まず何はともあれ、考え方を変えなければなりません。
そして考え方を何となく理解したら、とにかく行動を変えることです。
行動を変えるときは、少し忙しくなります。
今でも忙しいと思いますが、さらにです。
でもこのトンネルを抜けられると思えば、やれるでしょう?
何もしなければ、今のままの状態が続くだけです。
社長の負担を減らす業務改善の具体的な方法
1.自分の仕事を洗い出す
まず、自分の業務をすべて書き出します。
そして、「自分でなければできない業務」と「他の人でもできる業務」に分けます。
この分類は、なるべく細分化します。
例えば営業業務。
「営業業務」と一言で言いますが、実際にはかなり多くの業務がありますね。
集客、聞き取り、プラン作成、資金計画書作成、プラン修正、見積もり作成、契約書作成、契約、色決め、着工式・上棟式の準備と実施、見学会の準備と実施、お引渡し式の準備と実施、各種イベントの準備と実施、などなど。
かなり大まかに書き出してみましたが、ちょっと思いついただけでもこれだけあります。
それらをさらに細かく分け、「自分の業務」を拾い出すイメージです。
2.業務の割り振りを考える
「自分の業務」を拾い出したら、「他の人でもできる業務」が残りますね。
それを「誰に任せるか」を決めて、書き出します。
設計関連なら外注に発注することもあるし、ちょっとしたことなら社内のスタッフでもできるかも知れません。
調整はひとまず置いておき、ざっくり分けてみましょう。
3.見積を見直す
誰かに依頼するには、当然経費がかかります。
その分、きちんと見積もりします。
よく考えると、今まで引き渡した施主さまはかなりトクだったのかも知れません。
これらの経費はすべて社長が負担して、安く建てていたのですから。
まさに社長が身を削っていたということです。
4.人に任せる勇気を持つ
業務を改善するには、社長が自分ですべてを抱えないことが大切です。
人に任せるにも勇気がいります。
でも、今までのやり方を変えれば、より良い仕事ができるようになる場合も多いものです。
ざっと1~2年続けてやってみてください。
3年後には、少なくとも1週間に1日は休みが取れるようになります。
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