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【095】ネット集客の基本(工務店版) 7. お問い合わせを増やす

第94回記事の続きです。

インターネット集客
 

お問い合わせをうながす仕組みを考える

お客さまが自社のホームページやブログを見てくれているだけの状態は、まだ「出会い」ではありません。

「出会う」ためには、自社とお客さまが、どこかで実際の接点を持つ必要があります
そのための仕組みについて考えていきます。

第92回で、工務店とお客さまの行動の流れについてご紹介しました。

今回はこの中の、
お客さまが「資料請求」や「冊子プレゼント」などのボタンをクリックし、申し込む
部分を取り上げます。
 

一番ほしいのは、お問い合わせ

お客さまがネット上で、そのホームページにとって意味のある行動を起こすことを、「コンバージョン」といいます。

例えば
・商品を買う
・会員登録をする
・資料請求をする
・無料体験を申し込む
などです。

申込欄に自分の情報を入力して、申込ボタンを押すこと」と考えると分かりやすいと思います。

工務店としては、まずは「お客さまが問い合わせをしてくれる」ことが一番ですね。
 

なぜ資料請求が必要なのか

例えば、お客さまが、ネット検索で御社のブログ記事にたどり着いたとします。
ブログを読み、「感じのいい会社だなあ」と好印象を持った場合は、次に会社概要や実績のページを見ます。

しかし、家は一生で一番高い買い物ですから、ホームページを見ただけで「買います!」とはなりません。

実物を見たくても、いきなり工務店に飛び込むのは怖いものです。
メールで問い合わせをするにも勇気がいります。

でも、「資料請求くらいなら、訪問されるわけでもないからいいか」となります。

そこで工務店側は、「資料請求ボタン」を設置し、申込してもらう仕組みを作っているのです。
 

資料請求をもっと簡単にしたい

ところが、資料請求フォームに行くと、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなど、入力項目が多くあります。
これを見た瞬間に、「まだいいか…」となってしまいます。

「資料請求フォームに入力するのは、かなりハードルが高い」というお客さまは多いのです。

そこで、ハードルを下げ、メールアドレスだけでも入力していただけるような、簡単なフォームにすることを考えます。
 

メールアドレスが必要な理由

そもそも、ホームページを作成して運用するのは何のためでしょうか。

それは、最終的に「お客さまの連絡先を集めるため」といっても過言ではありません。
「お客さまの連絡先」とは、メールアドレスのことです。

メールアドレスがあれば、現場見学会のご案内や、イベント情報をお送りできますね。
しかも、DMより格段に安いコストで可能です。

さらに「ステップメール」を用意すれば、お客さまとの距離感を縮めることができます。

<ステップメールとは>

「ステップメール」は、あるテーマについてのメールを、何回かに分けて自動的に送信してくれる配信サービスです。

例えば、「初めての家づくりで注意したいこと」といったテーマを決めて、5回分のメールを用意しておきます(回数は何回でも可能です)。

お客さまが「この内容を知りたい」と興味を持ち、申込をしたら、自動的にメールが送信されます。
1日おきや3日おきなど、あらかじめ設定したスケジュールで配信されるのです。

5回のメールを読めば御社のファンになり、「一度建物を見てみたい」という流れを作ることができれば、一番よいですね。
 

メールアドレス登録の仕組みをつくる

では、実際にお客さまに「メールアドレスを登録していただく」仕組みを見ていきます。
ここではシンプルな「小冊子プレゼント」をご紹介します。

「小冊子のPDF」を用意する

工務店業界では一時期、小冊子プレゼント作戦が流行りました。
まだ持っている工務店さんは、それを利用しましょう。

ない場合は、「家づくりの成功のポイント」といったタイトルの冊子を作成することをおすすめします。

ネット上でプレゼントするために、小冊子はPDF化しておきます

無料プレゼントのボタンを設置する

この小冊子を「無料で差し上げます」として、ブログ記事やホームページに載せるようにします。
基本的には、「小冊子プレゼント」のようなボタン(バナー)を埋め込みます。

プレゼントの仕組み

お客さまが「小冊子プレゼント」のボタンをクリック
→ 別ページに飛び、その小冊子の内容が簡単に記載された入力フォームがついている
→ お客さまがメールアドレスを入力する
→ PDFファイルがダウンロードできる

このような仕組みとなります。
 

その後どうすればよいのか

申込があると、御社にお客さまのメールアドレスが届きます。
そのメールアドレスに、現場見学会のご案内やイベント情報などのメールを配信する、という流れです。

お客さまは、御社の小冊子や、配信されたメールを読みます。
そして、御社の考え方や建物などを検討します。
御社との相性も、お客さまご自身が判断できます。

そして、興味を持ったお客さまからは「資料請求」や「見学会の参加申込」が来るようになります。

資料送付の際のポイントは、第44回で取り上げています。

契約までの道

現場見学会については、第75回から特集しています。

工務店の集客
 

個人情報の保護に注意を

なお、メール配信で使うメールアドレスについても、「個人情報」の扱いとなります。

自社ホームページに「プライバシーポリシー(個人情報保護方針)」の記載があるかどうか確認しておきましょう。

個人情報を収集するサイトでは、プライバシーポリシーが必要です。
個人情報保護法に関わる事項ですので、注意してください

個人情報については、第69回でも取り上げていますので、合わせてご覧ください。

インターネット集客
 

Googleアナリティクスの記載も忘れずに

余談になりますが、ホームページやブログ内で、Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)を使っている工務店さんも多いと思います。

その場合、「Googleアナリティクスを利用している」ことをプライバシーポリシーに明記する必要があります。
Googleの利用規約に定められていますので、遵守するようにしましょう。
かなり重要なポイントになります。
 

今後も最新の情報をご覧ください

ネット集客に関する内容は、以上で一区切りとなります。

ここでは2019年現在、効果のある方法をお伝えしています。
しかし、第93回でご紹介した通り、ネット関連のルールは頻繁に変わっています。

このブログでも随時新しい情報をお伝えしていきますので、今後も最新の情報をご参照ください。
 

ネット集客に関してご質問がありましたら、小さなことでもお寄せください。お返事いたします。

この記事に関するご質問・ご感想・お問い合わせは【工務店経営の専門家・ジクージン】まで、お気軽にお送りください。


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ABOUT US
間瀬 隆司
工務店経営の専門家。集客・営業、人材教育・組織づくり、経営計画、資金繰りを含めた「全ての面倒をみる」スタイルのコンサルティングで、工務店さんを支え続けて30年。工務店のほぼすべてを知り尽くしており、駆け込み寺的な役割を果たしています。神奈川県横浜市在住。海を見るとホッとします。
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