すると「予算をオーバーしている」とか、「ここを変更して欲しい」とかでまたプランまで戻ります。
とにかく契約までに時間がかかります。
何とかならないものでしょうか?
(工務店経営・54歳・東京)
はい、実はこのお問い合わせは非常に多く、原因も多岐にわたります。
「予算オーバーでやり直しになる」とか、「お客さまに嫌われたくないのでなるべく何でも聞くようにする」とか。
なぜ嫌われたくないのか。
お客さまの数が少ないから。
これはホンネかも知れません。
ただ、はっきりしていることが一つあります。
今までいろいろと取り組まれてきて、その結果が今日の状態です。
つまり、ある一部だけを直しても、あまり効果は期待できないことになります。
改善するためには、業務の流れを根底から改革する必要があると考えましょう。
お客さまと短期間で契約するための流れとは
では、短期間で契約するための流れを、ざっくりとご説明します。
1.建物のおすすめ仕様(標準仕様)を作る
まず、建物のおすすめ仕様(標準仕様)を作っておきます。
構造、設備、仕上げなどです。
これは、最初に自社を紹介するときに「こんな家を建てています」と説明するためです。
お客さまもイメージができるので、「思ったのと違う」といった行き違いが生まれにくくなります。
また、見積も分かりやすく説明ができます。
お客さまの真の予算を把握する前でも「標準仕様だと…」という説明ができるので、話を進めやすくなります。
2.契約までの基本的な流れを決める
おすすめ仕様を作った上で、初めてお客さまに会った段階(初回面談)から契約までの、基本的な流れを決めます。
大まかには、
→ 自社の紹介
→ お客さまの基礎情報の確認(土地の有無、家族構成など)
→ 真の予算の把握
→ 自社で建築してくれるかどうかの意思確認
→ 設計契約
→ ご要望チェック
→ プラン提案と見積
→ プラン修正
→ 契約
という流れになります。
私はこれを「契約までのルーティン」と呼んでいます。
このルーティンがうまく回るようになると、初回面談から5~6回程度で契約できるようになります。
御社ではいかがでしょうか。流れを比較してみてください。
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