営業は社長と営業部長。あとは監督と職人、事務員です。
平均年齢が45歳を超え、若手を採用しますが、すぐに辞めてしまいます。
今の若い子にはリフォーム業はムリでしょうか?
(52歳・工務店・東京)
今の若い方は案外まじめに仕事をやってくれます。もちろん個人差はありますが。
しかも、職人型の仕事を希望している人は、意外にも男女問わず多くいます。
問題は「職場の環境」にあると思われます。
職場の環境とは、昔から言われる「3K(きつい、きたない、危険)」ではありません。
「先輩が面倒見が良いか」とか、「適切な指導をしてくれるか」ということです。
昔の「現場の常識」は通用しない
皆さんの若い頃は、慣れない現場仕事でミスをすると、おっかない親方からゲンコの一発も飛んできたものです。
「人の技を盗め」「習うより慣れよ」が基本でした。
しかし今どき、ゲンコはゼッタイNG、完全に「暴力扱い」になります。
今の若い人たちの特徴は?
今の若い人たちは、真面目で、素直で、言われればやる、教えればできます。
でも自分から聞くことはしない、言われなければやらない、という自主性・積極性に欠ける傾向があります。
また、コミュニケーションもあまり上手ではありません。
ですから、若い職人が入社したときに、ただ現場に放り込み、放っておくだけでは、半年もしないうちに辞めることになってしまいます。
若い人たちを教育する方法とは
ではどうすれば良いのか?
学校や塾と同じように、基本は徹底的に指導します。
こちらから何事も丁寧に親身になって教えるということです。
同時に、今日の仕事で気づいたこと、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、学んだことを毎日、日報で提出してもらうようにします。
もちろん上司は毎日報告を受け、その日報にコメントしてください。
日報で文字を書くことは効果的
日報は、最初は紙ベース(ノートなど)で、文字を書いてもらいます。
LINEやメールは使わないことです。
今はスマホの変換機能が発達し、漢字が書けない人が多くいます。
また、敬語を使えないケースもあります。
文字を書くことで、文章を組み立てるトレーニングをしていきます。
日報をやり取りすることが、コミュニケーションにもなります。
1年もすれば、驚くほど成長するはずです。
そしてその上司も成長することでしょう。
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